2013年度経済自由度指数

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ヘリテージ財団とウォールストリートジャーナルが2013年度版の経済自由度指数のランキングを昨日10日に公表しました。

例年通り、1位の香港(89.3)と2位のシンガポール(88.0)が3位のオーストラリア(82.6)以下に少し差をつけてTOP2を占めることになりましたが、香港は昨年よりも少しスコアを落とし、その理由として、政府支出の増加とインフレの進行が挙げられています。シンガポールが評価を上げたため、香港とシンガポールのスコアの差は前年よりも若干縮まりました。

香港のビジネス環境の良さをPRする際によく引用される、この「経済自由度」という指標。その定義はどのようなものなのでしょうか。評価の尺度としては、

  • 法の支配
  • 小さな政府
  • 規制の効率性
  • 開かれた市場

という4つの観点があり、それぞれに対する以下の評価項目

  1. 財産権の保護
  2. 汚職の少なさ
  3. 政府支出の少なさ
  4. 財政の健全性
  5. ビジネスの自由度
  6. 労働の自由度
  7. 通貨の自由度
  8. 貿易の自由度
  9. 投資の自由度
  10. 金融の自由度

の点数を単純平均したものが総合得点となります。したがって、香港は総合順位では1位であっても、個別の評価点では他より劣るものもあります。

  1. 財産権の保護
    1位はニュージーランド。香港は2位。
  2. 汚職の少なさ
    1位はニュージーランド。香港は12位。
  3. 政府支出の少なさ
    1位はミャンマー。香港は18位。
  4. 財政の健全性
    1位はUAE、バーレーン、クウェート。香港は18位。
  5. ビジネスの自由度
    1位はニュージーランド。香港は2位。
  6. 労働の自由度
    1位は米国。香港は11位。
  7. 通貨の自由度
    1位は日本。香港は15位。
  8. 貿易の自由度
    1位は香港、リヒテンシュタイン、マカオ、シンガポール、スイス。
  9. 投資の自由度
    1位はルクセンブルグ。香港は2位。
  10. 金融の自由度
    1位はオーストラリア、デンマーク、香港。

上記の各項目はいずれも民間のビジネスのしやすさに多かれ少なかれ影響を与えるファクターですが、その程度は各評価項目ごとに差があります。つまり、経済自由度の総合評価点は上記の各項目別評価点の単純平均ですので、純粋にビジネス環境の良さを評価したランキングとは必ずしも結果が一致しない可能性もあるわけです。ただ、ビジネスのしやすさという観点でこの指標をとらえた場合に重視されるであろう「ビジネスの自由度」、「貿易の自由度」、「投資の自由度」、「金融の自由度」等の評価項目については、香港はいずれも1位または2位を占めていますので、それらが概ね一致する結果になるだろうことは予想されます。

レポートの詳細はこちらから。

2014年版に関する記事はこちら